おせち料理を食べる意味は?いつ食べるもの?地域による違いはある?

公開日:  最終更新日:2017/10/30

あわただしい年末も過ぎれば、お正月がやって来ますね。

お正月と言えば欠かせないのがおせち料理、昔はお正月に向けて手作りするのが一般的でした。

しかし、時代も変わり現代では11月半ば頃からデパートやコンビニ、通販のお取り寄せなどで注文予約の受付が開始され、和風、洋風、中華風など様々な色とりどりのおせち料理を選ぶことができます。

ご家庭の中には、代表的なおせちだけ手作りにして、市販のおせちも購入するという家庭もあるようです。

そんなおせち料理ですが、そもそもおせち料理とは一体なんなのでしょう。

由来や意味はご存知でしょうか?

手作りにせよ市販のものを買うにせよ、おせち料理の意味や基本などの知識をを押さえておくと、作るときにも食べるときにも楽しいものです。

ここでは、おせち料理の意味やいつ食べるものか、また地域による違いなどご紹介していきますが、おせち料理の食べ方については、あくまでも正式なマナーとして紹介していますので、一つの参考として御覧ください。

 

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おせち料理を食べる意味は?

本来、お正月とは新年の年神様をお迎えする祝賀行事のことで、おせち料理はお迎えした年神様にお供えするための料理の事をいいます。

かつては3月の「桃の節句」や5月の「端午の節句」など、節句ごとにお供えしていた料理でしたが、新年を迎え最初の大きな節句が正月であるため、正月に出す料理をおせち料理と呼ぶようになったんです。

日本は昔から神様と一緒に食事をする共食の考え方があり、おせち料理は家にお迎えした年神様と食べるものと考えられていました。

なのでおせち料理を食べる時に使用する箸は、両側が細くなっていますが片方は年神様、もう片方は自分が口をつけて一緒に料理をいただくという意味が込められているんです。

お正月の行事自体は奈良時代から天皇家や公家などで行われており、室町時代に入ると時の将軍から天皇へ正月料理が献上されていました。

それが江戸時代に入ってから、裕福な江戸の商人たちから徐々に農民や町人などの庶民に広まっていったと言われています。

その昔は、新年にやってくる様々な神様のうち「かまどの神様」にも、三が日をお休みしていただこうと考えられていたのと、お正月の時期は普段家事で忙しい女性もお休みできるように、歳末におせち料理を作っておくという意味があるそうです。

おせち料理の中身にはどんな意味があるの?

おせち料理には、お重の数や料理の詰め方だけではなく、料理の一つ一つにも意味があるんです。

おせち料理は、地域や家庭によって入っている物が違いますが、共通して入っている物があります。

それがおせち料理の基本と言われる「黒豆・数の子・田作り」です。

この三種類の事を「祝い肴三種」(いわいざかなさんしゅ)または「三つ肴」と呼びます。

祝い肴三種と餅を揃えれば正月が迎えられる、と言われるほど基本の正月料理です。

祝い肴三種

①「黒豆」  
黒豆のように真っ黒に日焼けするほどマメに働いていけるようにと、健康長寿の意味が込められています。
また黒は道教で邪気除けの色ともされています。

②「数の子」
数の子はニシンの卵であることから、二人の親(二親)からたくさんの子が生まれるよう子孫繁栄の願いが込められています。

③「田作り」
カタクチイワシの炒り煮、カタクチイワシが田んぼの肥料として使われていたことから、五穀豊穣の意味があり豊作祈願の願いが込め
られています。

④「たたきごぼう」関西
ごぼうが地中深くまで根をはわせる事から、細長く幸せにすごせるよう息災の願いが込められています。
ちなみに、ごぼうをわざわざ叩くのは開運につながるという意味で縁起を担いでいます。

「その他には」
初日の出を象徴する形状から元旦にはなくてはならない「かまぼこ」があります。

色が紅白なのは昔から縁起が良い色とされているためで、紅は魔除けと慶びを、白は清浄や神聖の色とされています。

長い髭と曲がった腰から長寿を意味する「海老」や、「めでたい」という言葉から来ている「鯛」など、全部で20から30種類ほどの料理がありますが、基本的には和食が中心となります。

しかし洋食が当たり前となった現代では、ローストビーフなどの肉料理を取り入れたり、核家族化が進んだことにより二重のおせち料理にしたりするなど、家庭によっておせち料理にも多様化が進んでいるようです。

おせち料理はいつ食べるもの?

そんなおせち料理ですが、いったいいつから食べるものなのでしょうか。

一般的におせち料理は、元旦から食べ始めるものとされているんです。

しかし、北海道や東北などの一部では、大晦日に食べる風習があるそうなんです。

元々おせちは、晦日の夜から元旦にかけて食べる料理だったんですが、徐々に正月料理に変わっていったんだそうです。

このような事から、必ず元旦に食べなくてはいけないという決まりはないんです。

ですから、それぞれの地域やご家庭に合ったタイミングでいただいて問題ありません。

おせち料理の正式な食べ方

ご家庭でのおせち料理の食べ方は、特に決まりはありませんので、各ご家庭の自由な食べ方をして下さい。

ただ、正月のご挨拶に行った時などよそのお宅で、おせちをご馳走になる場合、正しい食べ方のマナーとして知っていると損はないと思いますので参考にして下さい。

まず、おせち料理はお屠蘇を飲んだ後に食べるものです。

お正月に飲む祝い酒のことを「お屠蘇」(おとそ)と言います。

このお屠蘇は、おせち料理に箸をつける前に飲むものなんです。

ですから全員がお屠蘇を飲むまで、おせち料理に箸をつけてはいけません。

また、お屠蘇は若い人から順番に飲んでいくというルールがあり、最後に年長者が飲みます。

ただし厄年の人がいる場合は、その人が最後に飲みます。

おせち料理には祝い箸を使う

おせち料理を食べる時には「祝い箸」を使います。

祝い箸とは、両端が細くなっている箸のことで「両口箸」などと呼ばれています。

箸の両端が細くなっているのには、片方は人が使う為、もう片方は神様が使う為という意味があり「神人共食」を意味しています。

両端が細くなっているため、反対側を取り箸として使う人を見かけることがありますが、これはやってはいけません。

また途中から逆に持って食事をする事もいけません。

片方は神様が使うという意味があるので、この意味をしっかりと覚えて使わないようにしましょう。

最初に箸をつけるのは長老

おせち料理には、一家の主や長老から箸をつけるというルールがあるんです。

家族の場合は一家の主、親戚同士が集まった場合は一番年上の人ということになります。

職場の集まりなど、他人同士でおせちを食べる機会があった場合は、目上の人に箸をつけてもらいます。

間違って目上の人より先に箸をつけることのないように注意しましょう。

これはあくまでも形式上のマナーなので、長老や目上の人が「みんなで一緒に食べ始めよう」と声掛けしてくれた場合はそれに従いましょう。

せっかくの祝いの膳なので、その場の雰囲気に合わせながら楽しく食べることも大切です。

お重は上の段から順番に取っていく

正式なおせちの段数は、様々な説があり、四段重とも五段重とも言われています。

いずれにしても「一の重」「二の重」と上から順番に取っていくのがマナーです。

近年では、お重も三段重が一般的となっていますが、この場合も一の重、二の重と上から順番に食べていきましょう。

また、お重を下ろしテーブルに広げてある場合は、どれから食べても良いですが真ん中から取るのではなく、お重の端から食べるようにしましょう。

 

 

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料理のお重への詰め方は

おせち料理の詰め物は、祝い肴三種、煮しめ、酢の物、焼き物です。

一の重は「祝肴」とされており、黒豆・数の子・田作りなどおせちの基本三種を詰めます。

二の重は鯛や海老などの海の幸を使った「焼き物」

三の重はれんこんや里芋などの「煮物」、四の重は「酢の物」をそれぞれ詰めます。

そして五の重は「控え」と言い、福を詰める場所として空けておきます。

主な詰め物
黒豆
数の子
田作り(ごまめ)
たたきごぼう(酢ごぼう)
紅白かまぼこ
紅白なます
昆布巻き
里芋
栗きんとん
酢蓮・すばす(レンコンの酢の物)
伊達巻き
海老
鰤、鯛の焼き肴

おせち料理の地域による違いはある?

おせち料理は、様々な種類があり地域による違いもあるんです。

おせち料理の基本、「祝い肴三種」または「三つ肴」の黒豆・数の子・田作りですが、地域や家庭によって若干の違いがあります。

主に関東地方では、基本の三種の田作りは「カタクチイワシの炒り煮」を使いますが、関西地方では田作りに「たたきごぼう」が入ったり、鯛の塩焼きが一際目立っているのも関西のおせち料理の大きな特徴です。

そのほか、地方によっては味付けの濃い薄いがあったりしますが、おせちの基本の三種は大きな違いはないようです。

また、その他の詰め物には、土地柄ならではの物や特産品などを入れるようです。

さいごに

おせち料理って意外と奥深いんですね。

最近では、通販のお取り寄せのおせち料理が人気で、いろいろあって選ぶのが楽しいですよね。

いままで、おせち料理の意味ってあまり知らないで食べていましたが、意味を知ることで一つ一つ味わいながら美味しく食べれるんではないでしょうか。

 

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